ペタの哲学部屋

私ペタ(ハンネ)、が哲学を自重せずに展開していくブログです

幸、不幸の定義

前回、罪悪感という物が劣等感+羞恥心
という考えに至った

そして罪という物は生きている以上
逃れる事は出来ない

罪悪感、という物は人生において
人の精神において、本質的でとても重要な要素だと思った

 

つまり、人生における不幸とは
罪悪感の事で、幸せとは
その逆と考える事が出来る

 

罪悪感という物が羞恥心と劣等感の総称と仮定して

ならばその逆は何か 

おそらくそれは充実感

充実感が幸せな人生の要素で
罪悪感が不幸な人生の要素と考えられる

 

では充実感とはどういうものか

罪悪感の逆と仮定するので

罪悪感の要素である劣等感と羞恥心の逆が
充実感の要素と考えられる

 

なので充実感とは

優越感+誇り(自尊心の獲得、プライド)
で構成されていると思う

つまり人の精神という物は、人生という物は

罪悪感(劣等感+羞恥心)
又は
充実感(優越感+誇り)

で構成されていると考えられる

 

罪悪感と充実感というものは
丁度昼と夜のように交互に現れて
切り離す事は出来ない

充実感の要素である優越感や誇り
という物は
他人からみると嫉妬の対象になる

 

そもそも、優越感、という物が
他人より自身が優れているという感覚なので
なんらかの要素で他人に優位性を主張されると
人はそれ以上の快感を求めて否定する

なので人は、偉そうにしている人
プライドが高い人
という物を否定する
否定を通す事によってより強固な優越感が得られると感じるからだ
いうなればこれは食欲のような物で自然な感覚と言える
充実感を感じていても誰かに疎まれ
あるいはそのように感じ
自動的に人は罪悪感を感じ始める

 

そして優越感とセットになっている誇り
という感情

重要なホルモンはそれが足りない時
それに近い二の矢で対応する事が多い
優越感と誇りという物は
男性ホルモンでいうテストステロンとジヒドロステロンの関係に近い

軽く説明すると
テストステロンというのは男性的な要素を構成するホルモンで
筋肉を成長させたり脂肪を燃焼させたりする
勝利という感覚に深い関係があって
男として充実している場合、このホルモンが多い傾向にある

そしてジヒドロステロンは
基本的にはテストステロンと同じ働きをするホルモンであるが
健康な人体が優先的に使いたがるのはテストステロン
しかし、実際、人生勝ちまくりで充実して過ごせるかというと
そうでも無い
そういう時補う要素として発生するのがジヒドロステロン

このようにホルモンというのは状況に応じて使い分けをしている
丁度、米が無いならパンを食い
パンもないなら蕎麦を食う
そんな感じで対応するように人体は作られている

 

この、ホルモン、と言うものは
食材でいう所の炭水化物に近い
美味しいご飯や美味しい小麦を使っても
調理、工夫しない事にはそこまで美味しくならない

だから自動的に発生するホルモンを
思考によっていかに調理するか
という事がいかに良い人生を生きるかに繋がる

 

よって、罪悪感も充実感も
生きていれば自動的に発生し
管理しないと腐ると言え
調理を工夫すると輝く

罪悪感にしろ、充実感にしろ
調理の技術次第でより良いものに変える事ができる

 

罪悪感と充実感は一まとめにした
抽象的な表現なので、実際はあらゆるバリエーションがある

ただ、その食材の性質を知ることによって
調理はより創造的で深い物に変えられる

 

罪悪感、罪
罪と罰はセットになっている
罪の意識を感じた時点で
人は裁く人が居なくても
自動的に自分で自分を裁く

 

優越感も結局は罪の性質を持っているので
結局人は自らを裁く

例えばポテトチップスのような
カロリーが高く、手軽に食べられるお菓子
人は不幸になるとやけ食いする事があるが
簡単に買える物を簡単に食べて
食べ過ぎると、人は興奮し、快感を得る

やろうと思えば簡単に快感は過剰に得ることが出来る
ただし、本能は、深層意識はそれを良しとはしていない
圧倒的な優越感は自身にとって不当である
という事はちゃんと本能が感知している

 

当たり前の事だ
食べ物は作られる以前
圧倒的な苦痛と作業の上で成り立っている
金を使ったからといってそれを粗末に扱う事など
許されている訳がない

つまりは劣等感という罪の意識によって
過食や横暴といった罰を自らに課しているといえる

充実感にせよ罪悪感にせよ
結局は因果応報
原因と結果によって発生する感覚で
潔癖はありえない

 

優れた調理師が家に居れば
農家は野菜さえ渡せばを工夫してもらい
芸術的な料理を食べられる

人生のパートナーとして優れた調理師が居るとは限らない
だから調理の仕方を解らないまま
食材を与えられ腐らせてしまう場合は多い

例えば針を千本飲ます
という罰があったとして

工夫さえすれば針千本分の鉄分を補給すれば
その罪は償えるかもしれない

 

ようするに幸福も不幸も
その性質と調理の仕方しだいという事かもしれない