ペタの哲学部屋

私ペタ(ハンネ)、が哲学を自重せずに展開していくブログです

罪と神

罪と神


この事に気がついた大まかな流れとして

鉄拳7をプレイしていて

ニーガンと言うキャラが気になった

ニーガンはウォーキングデッドと言うドラマに出てくるキャラらしいので

アマゾンプライムビデオでウォーキングデッドを見ていた事と

YouTube動画で「サピエンス全史」と言う

人類史についての本の紹介を見た事が切欠になっている


まずサピエンス全史とは

海外の天才人類学者が人類のルーツについて

語る本であり

それによると人類の祖先

ホモ・サピエンスは他の似たような種族であるネアンデルタール人3種の種族と戦争し生き残ったが為に繁栄したとされている

しかしホモ・サピエンスが特に優れた存在であったわけではなく

認知革命と言う現象によって生き延びる事が出来たと言う説が有力らしい

そして認知革命とは

つまりは嘘をつき、そして嘘に騙される

と言うムーブメントの発生を意味する

要するに人類は誰かがほらを浮き

まんまと騙された間抜けが集まり

数がまとまったので数の暴力で生き残ったらしい

そしてウォーキングデッドを見ていて思ったのが神と言う存在についてだ


ウォーキングデッドは感染が拡大しゾンビが大量発生したせいで文明が壊滅的な状況になり

僅かに残った人間達がどうにかしてサバイバルしていくドラマだ

ウォーキングデッドでは

そんな絶望的な世界の中で

人々のエゴやストレスが渦巻き絶望し

僅かな希望を求め神に祈るシーンがよく出てくる

こんな世界に神はいるのか?

人間は何故生きているのか?

何故我々は罪を背負うのか?

と言う様な事を考えさせられる


そこで、神と言う概念もまた

認知革命によるものと考える事が出来た

人間はそれが嘘であれ虚構であれ

信じる事でどうにかして人間らしさを保とうするものなのだと言える


神、特にキリスト系の考えでは

よく罪について語られる

罪、カルマを背負った魂が救済される為に

神の愛をもってして浄化してもらい

ノアの箱船で天国へと向かう

よく知らないがまあ大体そんな感じだと思う


それはさて置き

キリストの立場で考えてみれば

例えばキリストが宇宙人か何かだとして

宇宙人からしたら

人間が何故、罪と言う概念に苦しみ

わざわざ罪をなすりつけあい不幸を拡大させていくのかが理解し難いと思う

そんな訳の分からない罪と言う虚構

認知革命の負の遺産を解消するシステムとして導入されたのが

神と言う概念と考えられる

つまり

認知革命とは神の誕生を表しているのだ

言うなれば認知革命そのものが神と言え

信じると言う概念が神であると言える

そしてそれにより人類は繁栄したと言える


確かに、神は嘘っぱちの虚構かもしれない

しかし人類はその虚構故に生き残り

現在に至る

なので人類が神の子である事も

巡り巡って正当化されるのだ


嘘には尾ひれが付くと言うので

神話やらなんやらは

昨今のファンタジーの様に多様性に富み

ずいぶんと訳の分からない事になっている

その中から何が真実であるかは断言し難いが

認知革命により人類が生き延び

認知革命により神が誕生した

と言う事は合点が行く


さて、人は虚構に対し

真実を求めるものでもあるが

真実もまた虚構から生まれたものと言え

いかんせん矛盾を孕んでいるかに思える


虚構と真実を丁度いい感じにまとめた概念として神を信じる

と言うのも案外悪くない気がした

とりあえずなんとも言い難いそれは

神による何かなのだと

言う事にしておこう