ペタの哲学部屋

私ペタ(ハンネ)、が哲学を自重せずに展開していくブログです

遅さを活かす套路(とうろ)の考え方

遅さを活かす套路の考え方


何かとスピードが求められる昨今ですが

急がば回れ、遅い事にも利点があるので

その事について考えます


まずどんな時速さを求められるか

例えばネット回線

これは速い方がいいですね

遅いとイライラします


他には電車とか車とか

予定があるなら尚更ですね

これも速い方がいい


制約事とか配達とか

これも遅いとイライラします


では逆の立場で考えてみましょう


自分が配達される側でなく

配達する側だった時

電車に乗る側でなく電車そのもの

ネット利用者でなくネット回線そのものだったとしたら


この場合は遅い方がいい

そもそも人は電車や光の速さで進めないし

他人は速くして欲しいと思っていても

自分は自分のペースで生きていたい

と言うのが本音


つまり

速度と言うのは客観的な概念と言える


人は速い物を見たり利用した時

凄いなぁとか快適だと感じる


スポーツカーもバイクもジェットコースターも、あくまで速いのは自分ではなくて

乗っている乗り物が速く進んでいるから

気持ちよくなる

自分が凄くなったみたいに同化して感じられる


ではそんな速い乗り物から降りた時

客観から主観にシフトした時はどうすればいいのか


主観として残っているのは

速い物や優れている物への欲求

憧れ

でも現実的には

SFアクション映画の様に

凄まじい力は発揮できない


そんな残っている願望を

活かす方法

それが「套路」(とうろ)の考え方

です


套路と言うのは太極拳とかでやってる

ゆっくりと動く型の事です

これが非常に理にかなっていていい


部屋が散らかってる

食器洗わなきゃ

あれしなきゃ

これしなきゃ

凄くなりたい


でも

やる気が無い

体力が無い

時間がない


「時間」がない


この点はおかしい


「時間」は、ある

時間を活かせない

と思い込んでいるだけだ


何故、

時間を活かせないと思い込んでしまうのか


それは周りの素速い何かと比べて

自分が遅いと感じているからだ


比べるのを辞めればいい

そうすると時間がある事

時間が使える物と言う事に気がつく


たっぷりある時間を主観的に感じれば

ゆっくりと、着実に

正確に、完璧な動作

完璧な気の流れに寄り添う事を

自分に許す事が出来る

そして完璧な所作なら

結果的にスピードも上がる



自分を高める

理想に近づけると言う行為において

他人や速さ、プレッシャー、

障害物と言った物は

足枷になる


ただ障害物は何故障害物になるのかというと

素速く進んでいるからに他ならない


障害物レースで

順位もタイムも気にしなければ

何も難しい事は無く

立ち止まって障害物が具体的に何なのかを調べる事も出来る


出来ないような事

めんどくさい事も

ゆっくりと気の向くままになら

着実に消化する事が出来る


その時、時間は敵でなく

味方に変わる