ペタの哲学部屋

私ペタ(ハンネ)、が哲学を自重せずに展開していくブログです

「今」って何だ?

「今」って何だ?


この事を考えていたのは

ハムスターの餌とおが屑を買いに

寒い中自転車を漕いでいた時だ


飼い始めたばかりでまだ余り懐いていない

時々心を許す様な時がある様な無いような


でもハムスターボールと言う遊具があって

それに入れてみたら怖かったらしく

ストレスがたまっているのが見てとれた

どうやらこの商品は使ってはいけないらしい


そして困った事にゲージに縄張り意識が芽生えていて

掃除しようとすると噛まれる


そして少し悩んだが

嫌われる事より健康に生きてもらう事を選ぼうと思った


食べ物もミックスナッツを食べさせていたが

偏食してしまうから普通のフードにした方がいいらしい


小屋の掃除中は不安そうだったが

綺麗になった小屋には案外満足しているらしく、中々ツンデレで扱いにくい


まぁそれはともかく

今とは何か、と言う疑問


ようするに時間についての考察だ


時間には、過去、現在、未来

がある


現在、つまり今と言うのは

すぐに過去になり続ける

そしてある程度は未来も見ていないと生きているとは言えない


時間と言うのは、意識があるから感じ取れる

だからもし今しか感じないと言う状態があるのならそれは石の様に固まっている状態と言えるだろう


つまり、人は生きている時、

意識や無意識によって

過去と未来を想像している


未来を完璧に予想できる人間は常識の範囲に

はいない

だから人は当たるかどうかよく解らない未来を想像している


人は基本的に幸せになりたくて

その為に何らかの刺激を求めている


客観的に見て、あるいは別の考え方から見れば愚行で幸せからかけ離れていて

まるで自ら不幸になっている様に見える行動もあるが

脳には意識と無意識があって

自覚している理屈とは別に不可解な思考プロセスを形成する


知能のある生物には

強化学習と言う機能がある


これは何らかの行動によって

恐怖や快楽が発生した場合

その行動を繰り返す様になる

と言う本能だ


快楽だけでなく恐怖心も関わっている機能で

あえて恐怖心を求めたり

恐怖心によって積極的にその行動を取らない様に別の行動をとったりする


これらをまとめると

「再現性」と言い変えられる


また、似た様な言葉に「類似性」

がある


類似性と再現性の違いは目的の違いだ


感覚的に

再現性99%の場合

類似性99%と言い換えるべきで無い


類似性、似ている事を目的としている場合

似すぎていたら意味が無いと言う事だ


プリントアウトした写真を似ている

と感じるのは不自然だ


類似性と言うのはある程度違っている事が前提で使われる言葉で

類似性と言う言葉を使い

類似性90%の場合は

残りの10%に意味があると言うことだ


本質的には大した違いでは無いので

再現性と言う言葉を使うとして


この、再現性と言う機能は

生物が始めに覚える機能だ


プログラム言語ではループ文

と言うのがある


つまり繰り返す事で安心する

と言う本能だ


卵から産まれた鳥は親鳥の姿を覚え

繰り返し接触しようとする

そして親鳥も同じように

繰り返し接触する雛鳥を特別視する


人も同じで、やり慣れた事

見慣れた人

記憶に残っている人と接触すると安心する


話を時間の考察に戻すと

彼らが得ている安心感

幸せと言うのは

過去を想像する事によって成り立っている

と言える


人は想像の再現性を実現させた時

その比率によって苦痛や幸福感と言った刺激を得る

そして、想像そのものが幸福感や不安感を生む


過去も未来も結局は想像の産物で

人はそのどちらかに手を伸ばし

幸せや不幸を感じる


そう言った考え方だと

過去は後ろにある冷蔵庫

未来は前にある冷蔵庫

と例える事ができる


冷蔵庫を開いてみると美味しい物が入っていたり空だったり

食べ物が腐っていたり

毒だったりする


過去も未来も本質的には空想だが

過去の方が再現性が高く

未来の方が不確定に感じられる


だから人は新しい事に挑戦し難いと言えるが


実際は未来と同様

過去と言うものが確実な物かどうか怪しい


基本的に、過去に浸るよりも

未来に期待する方が刺激的だ


未来と言うのは、妄想も想像もやり放題だが

もしかしたら酷い現実に直面するかも知れない


だが面白い事に、人は

過去の再現性だけでなく

未来の再現性でも強化学習をする


解りやすい例ではギャンブルだ

なぜギャンブルにハマるかと言うと

勝てた興奮だけでなく

負けても案外問題無い

と言う事も強化学習されるからだ


過去ばかり振り返るのも

宛のない未来で浮き足立つのも

ただ冷蔵庫に手を伸ばしてるだけで

同じなのだ


ようするに、幸せは何処にあるのか

と言う答えは

過去の冷蔵庫か

未来の冷蔵庫に入っていて

手探りで拾ってくるしか無いと言う事だ


そして再現性が高い程安心出来るので

目の前に形のある幸福があった方が幸福感を得るのが楽だが


目の前に幸福な形が無くとも

幸福になろうと思ったら未来か過去の冷蔵庫から美味そうな食べ物を取ってくればいいと言う事になる


今なんて無い

夢追い人もキャリア人も想像を食ってる生き物で食欲旺盛なのはお互い様と言う事になる