ペタの哲学部屋

私ペタ(ハンネ)、が哲学を自重せずに展開していくブログです

依存の性質とデスペル(解呪)(応用編)

依存をデスペル(解呪)するに当たって
依存の性質を知る必要がある

今朝雑誌「サイエンス」を立ち読みしていたら
なんでも麻薬依存を断ち切る新薬の開発が進んでいて
イボガインという幻覚剤が研究されているらしい
けれども重大なリスクがあって心臓への負担が致命的らしい

そしてそのイボガインが麻薬依存を断ち切る仕組みとしては
そもそも依存が
脳内でドーパミンが放出され、その近くの報酬系
刺激され、その流れを学習プロセスとして錯覚し
その回路が強化されてしまうから
起こるのだが
イボガインが何をするかと言うと
ドーパミンの放出と、報酬系の刺激そのものを断ち切ってしまい
ついでにドーパミンを抑制するセロトニンを放出すると言うもの

初めに言っときますが、ちゃんと読んでなくて
パッと見だけだけでなんとなく把握しただけです
もしかしたら心臓の負担以外にも人生の楽しみその物を失う
リスクまで軽減する研究がなされているのでしたら
失言なので先に謝っておきます、失礼しました


もしドーパミン報酬系の流れを断ち切って
依存を断ち切れた人が出てきたら
開発者に言いたい
「おめでとう、彼は何の楽しみもない世界に行けた」

ドーパミン報酬系を阻害してしまったら
人生の楽しみも糞もない、
ただ麻薬依存ってのは
そこまでしなくてはならない程強い依存性で
危険なんだって事は再認識できる


さて、依存症をデスペル(解呪)で治しちゃおうって
理論(まだ試みではない)についてなのだが

前回の記事で私が魔法と呼んでいる物の性質が
なんとなく解ってくれると思うが
言うなればこれは、神頼みと少し似ている

神頼みってどんな意味があるの?と質問されたとしよう
そして答えよう
「全力でやるだけやったから、後は神頼みしかないのだ」

どんなに思考研究を重ねても
全てをくまなく把握する事は出来ませんし
実行しても上手くいくとは限りません
最終的には神頼みで
ブラックボックスに期待するしかないのです

危なくないよう配慮し
とりあえず理論通りやってみる、
と言うのが東洋医学的な考えでもあります

デスペルに使う五行思想
発端は東洋の考え方で、現代での西洋的心理学
というより、東洋よりの考え方なのかもしれません

西洋医学的な考えだと悪い物を排除してしまおう
という傾向があり
東洋医学的な考えだと、流れの不順、エネルギーの可欠している
部分に力を注ぎ込み、本来の力で回復する
という傾向があります

一応言っておきますが、私は別にどちらがいいとか
いってる訳ではありません
実際漢方薬や、五行学説(医学的な五行)では補完できない
部分が多すぎると思っています

さて、今回は取り合えず、ギャンブル依存のデスペル(解呪)
から考えていきましょう
私は今文章を書きながら「陰日なたに咲く」を見ています
これは主人公がギャンブル依存症で借金し
立ち直ろうとするも色々と苦労する
話なのですが

まず
パチンコにはまる状態を考えます
1パチンコ屋にいってパチンコをする
2 勝つ、演出と共に金が稼げる
3 報酬系が働きドーパミンが放出する
4 負けた時の敗北感が麻痺してきて金が減り
  報酬系が学習してプロセスが強化される

そして1に戻る
というのが依存するパターンです
でもよく考えても見てください
1のパチンコ屋にいってパチンコをする
を 職場で仕事をする
に変えて見て下さい、学校でもいいです
普通なんです、真っ当な堅気というやつです
でも仕組みは依存と同じです

もう一つ例を考えて見ましょう
もし余る位お金があったらどうでしょう
それは遊びの反中です(パチンコで稼ぐと考えないで下さい)

つまり問題なのは借金してまで勝てないギャンブルをしている事
(確かに勝てばいいのですが配慮が必要です)

この場合、報酬系が働くプロセスを
別のものに変えるか
そもそも、過剰なドーパミンを求める原因を改善すればいいのです

さて、そんな依存にかからないように
そして懸かっても治せるように

五行と魔法の力(仮)を使いましょう

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木火土金水(豊穣、情熱、経験、価値、感覚)

白魔法(励まし、笑い、成功方法、譲渡、癒し)

黒魔法(貧しくさせる、怒り、詐欺、強奪、冷徹)


まず、そういった依存に導こうとしているのは
依存心を利用し人から金をふんだくってやろう
って考えです、
言い方は悪いですが、ビジネスの基本とも取れます
世の中そういう物です、悲観せずに行きましょう

その魔法なのですが

金行(価値)の白魔法→譲渡(プレゼント)
から始まります
この時 
1 金生水(相生)
金(価値)を譲渡され水(感覚)が満たされ快感になります
そして快感が満たされると
2 水生木(相生)
その快感をかてに木(豊穣)が育ち
木生火
豊かさにより情熱を再燃焼させ
 3火生土→ 4土生金となり
火(情熱)を燃やし→経験を詰み→経験から新たに価値を見出す
というのが正しい流れです
この流れが歪んでしまう事が依存によって起きる不幸です

ギャンブル依存の場合
全ての五行、一つ一つが歪んでしまう可能性がありますが
火生土→土生金 の部分を見てみましょう

そもそも情熱を燃やせるのだから
そこまでは良しとします、
問題はその情熱をどこに向けるかです
リスクの多い投資に策も無く何時までも張っていては
負けるのは必然です

でもその事に気がつかずあるいは魔がさして仮に
もう一度同じ事をして失敗したとします

経験を得たので土生金に移ります
土生金とは土の中から金(鉱物)が発掘できるという考えです
なので
今度は土(経験)から金(価値)を見出す作業に入ります

この段階で卑屈になって反省しないのが一番問題です
-10万円のギャンブルをして
そのギャンブルをきっぱり辞めれるなら
それは+10万円です
そう、不の経験からでも実は価値は見出せるのです
解っていても繰り返してしまうのであれば
その中から繰り返さないで済む方法を発掘できれば
それが新たな価値です

そしてその価値基準を行動に変え1 金生水(相生)
のサイクルに戻れば
問題は解消されて行きます

具体的に相談を受けた訳ではないので
方法論になってしまいますが
参考にしていただければ幸いです

ちなみに人を騙す白魔法の譲渡の場合

土の黒魔法、詐欺から生まれた白魔法の金(譲渡)
土生金になります
その詐欺という魔法も
火生土 というなんらかの火(情熱)から生まれるのですが
発端が怒りにしろ好意であるにしろ
生まれて来る物なので判別は難しいです
というより不可能と考えたほうがいいです

考えるべきはそもそも貰うかどうか
貰ったらどうするか
だけです

最後に依存を断ち切るのにもデメリットがあって
使いすぎると物事が長続きしない
という点があります
けれども何事も別に依存しなくても
付き合う事は可能です
集約してしまうという闇の性質にのまれてしまう
のに問題があるという事です
夜は寝て、昼は起きれたほうがいいように
闇にのまれ、戻れなくなるのは
寝たきりになると体に良くないという事と同義です